検査と診断1「大まかな状態を把握する」

脳梗塞が起こった時に「様子を見よう」は、とても危険です。

“急性期”の治療は、脳の障害の程度を最小限に抑えて「後遺症」を軽くするためには、最も重要なことです。
「様子がおかしい」と感じたらすぐにでも、専門の医療機関へ受診をした方がよいです。

「意識を突然失って倒れる病気」と一般には思われがちな「脳卒中」ですが、「脳梗塞」である場合には、意識はしっかりとしていて話せることが多くあります。

このことから「話せるから大丈夫」「ちょっと様子を見よう」と考えている間に、症状を悪化させてしまうことが決して少なくはないのです。
症状が軽い“今のうち”に、適切な治療を受けることが必要です。

適切な治療を受け「ペナンプラ」を救い、後遺症を少なく抑えれば、普段の「生活の質」を保つこともできるのです。

ペナンプラとは、脳血管が閉塞し血流量が少なくなると、脳の神経細胞が徐々に死んで「梗塞巣」が出来ます。
1度死んでしまった神経細胞は元に戻ることはありませんが、その周囲の機能障害はあってもまだ生きている神経細胞があり、「ペナンプラ」と呼ばれています。
生きているといっても「まだ生きている」だけなので、梗塞巣に取り込まれる前に、一刻も早く血流の回復をさせ、ペナンプラを救うことが大切なのです。

脳梗塞が疑わしい場合には、まず、血圧・脈拍・血液などを始とする、患者さんの体の基本的な情報を調べます。

意識が無い場合には、呼吸などを確認し、救急処置を必要に応じて的確に行われます。

●血圧・脈拍
心不全・心筋梗塞につながる危険が無いか、ショック状態に陥る危険は無いかなどをチェックします。

手首・足首・足の甲などで、脈拍数・乱れ・強さなどを調べます。

●心電図
心原性脳梗塞に関わりのある、「心房細動」がないかを調べることが出来ます。

心房細動は心電図の検査中に異常が見つからないこともあり、心原性脳梗塞の疑いがある場合、血液検査や心エコーで心臓内の血栓がないかを見ます。

●血液検査
血統・脂質代謝・肝臓機能・腎臓機能などを調べ、脳梗塞の危険因子が無いかの検査をします。

その他、血液の固まりやすさ・呼吸のチェックなどのチェックもします。


次に、患者さんの意識があり話もできる状態であれば、もん心を要領よく行い、内科的な診察・神経学的検査を始めます。

脳出血か脳梗塞かを判断し、脳梗塞であるならどの型の脳梗塞なのかも、ある程度、鑑別診断ができるようになります。

●問診
急に体の左右どちらかに症状が起こるのが、脳に障害が起こった場合の特徴です。

「ある日、突然、朝起きたとき」

など、おおよそ決った時間帯に、麻痺・しびれ・言語障害などの体の片側に症状が現れる方は、何かしらの脳に異常がある可能性があるといえます。
具体的にどんな「症状」があるのかを伝えられるようにしておくことで、脳梗塞か脳出血なのかなど、専門医であれば推測することが可能といえます。

その他にも、今までにかかった病気や家族がかかった病気なども参考になりますので、特に近い親族のことも知っておくようにした方がいざというときに役に立ちます。

●診察
視診・触診により肥満や黄色腫などの「脳梗塞」に関わりのある症状がないかを確認します。

黄色腫とは、重度の高脂血症が原因と考えられている症状で、血中の余分な脂質がまぶた・アキレス腱などにたまった物をいいます。

●神経学的検査
麻痺があるかどうかや麻痺している場所を見つける検査です。

医師の指の動きを目で追う、「ぱ行」「ら行」が発音できるかなどで確認をします。
その他、以下のような方法で「片麻痺」を見つけるチェックをします。

・両手の手の甲を上に向けて腕を水平に前に伸ばします。
 脳卒中であれば、麻痺のある方の手の「小指」が、外側にそれます。

・両手の手の平を上に向けて指を強く反らせます。
 脳卒中であれば、麻痺のある方の手は反らずに、丸くなってくぼみが出来ます。

・目を閉じて、手の平を上に向けて両腕を前に伸ばします。
 麻痺のある方の腕が、内側に傾いて下がってきます。

・仰向けに寝て、ひざを直角に曲げて足を上げます。
 脳卒中であれば、麻痺のある方の足が下がってきます。


脳梗塞のタイプと症状

脳梗塞の危険因子

脳梗塞を生活習慣で防ぐ

脳梗塞を食事で防ぐ

脳梗塞を運動で防ぐ

脳梗塞の診断と急性期の治療

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脳梗塞のリハビリテーション

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