脳梗塞の死亡率は近年、著しく低下していています。
その反面、脳梗塞の後遺症で、日常生活動作が低下し「生活の質」が下がってきているのです。
・超急性期…発症後3~6時間以内
・急性期…発症後3日目くらいまで
・亜急性期…病態が不安定な2週間目くらいまで
このように、急性期を定義しています。
●回復レベルの目安
治療効果の目安として「急性期」によく利用されている「モディファイド・ランキン・スケール」と呼ばれるものがあり、病状が落ち着いた患者さんの生活を6段階分けて、日常生活の状態を評価する物です。
ポイントとされるのは、脳梗塞発症後3ヵ月目の状態とされています。
脳梗塞の急性期で目指す回復レベルは、他人の介助を必要としない状態で生活ができる、「グレード:0~2」を目指して取り組まれます。
*モディファイド・ランキン・スケール*
グレード0:全く問題のない状態です。
グレード1:症状はあるが特に問題となる障害が無いため、通常の日常生活・活動が可能な状態です。
グレード2:軽度の障害があり、以前と全く同じ生活や活動はできないが、介助がなくても自分のことができる状態です。
グレード3:中度の障害があり、何かしらの介助が必要ではあるものの、歩行は介助なしにできる状態です。
グレード4:比較的高度の障害があり、日常の生活を行うのに介助がなければ難しい状態です。
グレード5:高度の障害があり、寝たきり・失禁など常に介護や注意が必要な状態です。
急性期には薬物治療法が行われ、大きくわけて6種類の方法があり脳梗塞の病型に合わせて使い分けます。
・血栓溶解療法
・血液希釈方法
・抗血小板療法
・抗凝固療法
・抗浮腫療法
・脳保護療法
以上の6種類の治療法方については、次の項目でご紹介します。
●ラクナ梗塞
血栓性溶解療法・血液希釈療法・抗血小板療法が中心となり、その他に脳保護療法も行われる場合があります。
●アテローム血栓性梗塞
すべての薬物療法が適用され、医師により最適な療法が用いられます。
●心原性能塞栓症
抗浮腫療法・抗凝固療法が中心に用いられていますが、脳保護療法を取る場合もあります。
近年では、「t-PA」と呼ばれる治療法や「ウロキナーゼ局所動注療法」も、適していると考えられています。
急性期では、とても血圧が高い状態が続くことがありますが、体の「防衛反応」なので、通常無理に下げることは避けます。
しかし、心不全・心筋梗塞の危険性がある場合には、薬により血圧を慎重に下げていく処置をします。
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